三月に入りました。前日には、春の雪が降って、一時、真っ白になった線路際、神田川沿いもすっかり本格的な春に向けて装いを整えているようです。
いつも「ゆうゆう」をご愛読いただき、また、ホームページにお越しくださり、ありがとうございます。編集長の古戸です。
遠くからはうっすら桃色、少し近くに寄ると、ポツポツと花をつけているのが、そうです、紅梅です。
ことしは厳しい寒さが続いて、開花がひと月以上も遅れた梅の名所が多かったようですが、東京は神田駿河台の梅もようやく咲き始めたようです。別名、春告草ともいう梅は、このあとに控える桜とは違って、咲き方も散り方もゆっくり。ほんとうにゆっくりと春になっていく時期の花なのですね。
ことしの春ほど、その訪れが全国で待ちわびられていることもないのではないでしょうか。心がふんわりゆったりして、勇気を出して新しい一歩を踏み出せそうな、そんな春になるといいなと、心から思います。
さて、ゆうゆう4月号は、一足も二足も早く、春気分満載でお届けします。
表紙もピンク!(ゆうゆう世代に入ったばかりの、浅野温子さん。かっこよさはデビュー当時から変わっていませんが、そこにさらに人間の厚みというか、迫力が加わったように思えます。魅力的です!)
表紙をめくっていただくと、口絵の今森光彦さんの写真も、見事な桃色(こちらはモモの花です)、
特集 人生を楽しんでいる人の 脳が若くなる生き方
の扉ページには一足早く、澄み切った空に桜が満開。
奈良岡朋子さん・ピーコさんの対談から、
加山雄三さん、佐伯チズさん、野口日出子さんの力強い笑顔。
このごろ笑顔を忘れていた…という方には
宝田恭子さんの 顔のコリをほぐして笑顔美人になる方法をご伝授いたします。
新しい世界や出会いに勇気を出して踏み出すための コミュニケーション上手になるコツ
ゆうゆう世代からの仕事計画。旅ファッションも。
毎回、読むと生きる力湧いてきます!と大人気の
佐藤愛子さんの連載「老兵は死なず」の第13回、
大震災の被災地、福島在住の読者から寄せられた一通のお便りに、愛子先生が、誌上でお返事をくださいました。
「読者、りょうさんへの返事。どう考えればいいのか、こう考えるしかない、私は」
返事を出さなければと長いこと気にかけながら、どうしてもペンが持てないでいた愛子先生、
被災された方たちへの思いをかみしめながら、しっかりと返信してくださっています。
ぜひ読んでみてください。
さまざまな思いを抱えて、春を迎える方も大勢いらっしゃると思います。
大事な人を失ってからの生き方を、柳田邦男さんがやさしくじっくりとお話くださいました。
深い悲しみや寂しさの中で、なんとか春の日差しを感じていただけるとと思います。
ページをめくるだけでも、懐かしい時代が甦ってくる映画の愉しみも
この春は、思い出して、元気の素を見つけていただければ幸いです。