不運であっても不幸じゃない、ということ 3月号 編集後記

記者の魅力は、たくさんの方にお目にかかる機会をいただくことです。不慮の事故にあった、病となった、認知症になった、旅立ってしまった……など、自分が、家族が、あるいは愛する人が不如意な状況に陥ったときのお話をうかがうのはつらく、苦しく、だからこそ、迷うことなく、遠慮せず、その思いの先にある境地を、ありのままに真摯にうかがいたいと思っています。
なぜ、どうして、という「絶望」という壁が人生の道を塞ぎます。ある50代の女性は、ゴルフから帰宅した夫が脳出血で倒れ寝たきりになり、学生の子ども、老親を抱えての介護生活がスタートします。その人は言います。「私は不運であっても不幸じゃない。そして不運に溺れないために、日々笑って暮らすの」と。
壁にぶつかったとき、私たちは何を感じ、何を学ぶのか……答えは、ひとりひとり違います。
今月は「がんとともに生きる」企画を担当しました。誰もが「がんとともに生きる」時代は目の前まで来ています。(浅野)

ちーデスクより・・・「この企画には、アグネス・チャンさん、篠田節子さん、久保田馨先生がでておられるのだ。読んでほしいにゃ」(写真・猪股)