生きるのが楽になる「人生相談」②ママ友と疎遠に

◯生きるのが楽になる「人生相談」

「コロナ禍」という時代の転換期の中で、誰もがかつて味わったことのない 不安やストレスを抱えています。今までずっと晴れることのなかった日常の不満や将来への不安が、増幅された人も少なくないよう。 そんなモヤモヤや悩みへのアドバイスを、達人たちにお聞きしました。

2、友人関係がぎくしゃく

お悩み)コロナに対する温度差が原因で ママ友と疎遠になりました

昔から仲よくしているママ友4人と私は、コロナへの考え方に温度差があります。皆、「絶対、感

染なんかしない!」と、普通に誰かの家に集まっておしゃべりしたり、ランチに行ったり。その自信はどこから来るのでしょう。お誘いを3回断ったら、もう誘われなくなりました。グループLINE の会話もぷっつり止まっています。 多分、私を外したメンバーで、新しいグループをつくったんだと思います。仕方ないと思いつつも、 孤立しちゃったな、コロナが収束しても、前みたいにはつき合って もらえないなと思うと辛いです。(55歳・神奈川県)

吉永みち子さんからのアドバイス

つき合いを復活させたいなら、 受け身ではダメ。

自分から働きかけてみては?

これまで仲よくしていたママ友たちと「コロナへの考え方に温度差がある」と言いますが、コロナに限ったことではなく、他のことでも考え方の違いがあったはず。コロナ禍で、 それが見えやすくなっただけなのかもしれません。 ママ友でも学生時代の友達でも価値観の違いはあるわけで、お互いに認め合いつき合っていくか、どこでどう折り合いをつけるか、そういう問題は常にありますよね。

「その自信はどこから来るのでしょう」とありますが、相談者さんは、ママ友たちに対して、「コロナ禍なのに集まったりしてはいけない、許せない」と思っているのではないでしょうか。今は許せない、でも、コロナが収束したときに、おつき合いがなくなってしまっているのは辛いという思いもあるんですよね。

メンバーのひとりでもいいから、電話してみても

「お誘いを 3回断った」ときに、どのようなやりとりをしたのか気になります。「私、人一倍怖がりなのでコロナが怖くてしょうがないのよ」とか、「ごめんね、うちは高齢者と同居なので出かけられないの」とか、 理由をちゃんと伝えていないのでは。 私も最近LINEを始めましたが、 LINEの会話って短いですよね。 LINEの 行、 行の短いやりとりでは、伝わらないこともあります。 ママ友たちのほうも「相談者さんは、 私たちを避けてるみたいだね」と思っているかもしれません。  LINEメンバーのうちのひとりでもいいから、電話をしてみてはい かがでしょう。

「最近、どうしてる? 私はコロナが怖くて家にばかりいるの」など、思っていることを伝えてみましょう。相手も「実は私も」と、 同じ考えでいるかもしれません。自 分だけ違う、この先もつき合ってもらえない、と思い込む前に、もうワンステップあっていいのでは。「ぷっつり止まった」というグループLINEに、「どうしてる?」と働きかけてもいいと思います。

自分の思いや意見を言うと、どの ような反応があるか、臆病になっているのかもしれませんね。でも、おつき合いを復活させたいと思うなら「受け身」ではダメ。自分から動きましょう。あなたが何か悪いことをしたのではないのですから。相手からの反応がなくても、このまま思い悩んでいるよりいいと思いますよ。

吉永みち子さん●作家

よし な が ・ み ち こ ● 1 9 5 0 年 生 ま れ 。 東 京 外 国 語大学卒業。競馬専門紙の記者を経て作家に。 85年『気がつけば騎手の女房』で大宅壮一ノ ンフィクション賞受賞。テレビのコメンテーター としても活躍中。気骨のある鋭いコメント、か つ 視 聴 者 に 寄 り 添 う 温 か な 語 り 口 が 人 気 。『 試練は女のダイヤモンド』『老いの世も目線を変え れば面白い』など著書多数。

『ゆうゆう』2021年5月号より

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撮影/井坂英彰(吉永さん、イメージカット)